【FF15】DLC「エピソードアーデン」クリア後の感想・考察

今更ではありますが、2019年3月26日に配信されたFF15DLC「エピソードアーデン」をクリアしました。開発規模の縮退により当初予定されていた「エピソードアラネア・ルナフレーナ・ノクティス」は開発が中止し小説へと移行となったため、事実上「エピソードアーデン」が最後のDLCになると思われます。

最後でキリがいいというのもありますが、この「エピソードアーデン(以後本DLC)」をクリアすることでFF15の物語に対する考えが大きく変わったため、ネタバレ感想を含みつつ一人のプレイヤーとしての考察を記事にしました。



エピソードアーデンの概要

前提として、私が本DLCをプレイする中で理解できた物語の内容を時系列順に記載させていただきます。なお、時期の表記は本DLCに準じて本編の物語が完結した時を基準とします。ただし、具体的な年数は間違っているかもしれません。色々調べてはみたのですが、サイトによって年数が違ったり、公式ですら時系列を語る上での基準があちらこちらでバラバラだったので諦めました。プレイした後の記憶を元に書きます。

約2000年前

ルシス王国が建国された頃。

クリスタルが選んだ王はアーデンだったが、本人はそのことを知らなかった。アーデンの弟ソムヌスは神凪であるエイラからこのことを聞き、嫉妬に狂った結果アーデンを殺害しようとする。しかしそれをエイラが庇い、エイラは死亡。アーデンはその絶望からかシガイ化してしまう。その後、弟ソムヌスが建国したルシス王国からアーデンは追放されることとなり、神影島に封印される。

42年前

ニフルハイム帝国のヴァーサタイルにより、アーデンは神影島の封印から解放される。神影島でのアーデンの戦いぶりを見たヴァーサタイルは、その力を利用したいと考えアーデンを帝国で保護。アーデンの力の解明を始める。

帝国によって確保されていた炎神イフリートをシガイ化させた際、イフリートの記憶を垣間見る。この時、初代ルシス王国国王に選ばれていたのが本当は自分だったことを知り、弟ソムヌスを憎む思いからルシスへの復讐を決意する。

35年前

アーデンの協力によりシガイの力を解明した帝国は、その力を魔導兵器に応用し戦力増強に成功する。長きに渡ったルシスとの戦争を終決させるため、帝国はルシス王国を襲撃する。

この時の国王は、父モルスから王位を継承したレギス。アーデンは作戦の予定にはなかった王の襲撃を独断で行い、歴代の王の魂が宿るとされている「第一魔法障壁」をレギスの指輪から引き出す。

「第一魔法障壁」として呼び出された初代国王ソムヌスと剣を交わす間、ソムヌスは自分の行ったことを正当化するための綺麗事を並べ続ける。業を煮やしたアーデンは第一魔法障壁破壊の後、レギスをもその手にかけようとするが、剣神バハムートにより阻止される。

剣神バハムートによるとアーデンの使命は世界に闇を広げること。そしてその闇を討ち滅ぼす為に現われる真の王により殺されることこそが、不死の体を持つアーデンに用意された唯一の救いだと言う。

感想

まずは本編からDLCまで全てのエピソードをプレイした感想を簡単にまとめます。

本編では悪逆非道に徹し、まごうことなき悪役といった印象のアーデンでしたが、ここにきて全ての事情がひっくり返りました

神の力(シガイ化を解除する力)を持ち、クリスタルに選ばれたアーデンが初代ルシス王国国王となるはずでしたが、それを妬んだ弟ソムヌスがアーデンの未来を奪ったことが全ての元凶ということだったのです。

正直、本編をクリアした時の感動を返して欲しいというのが感想です。

ノクト個人、アーデン個人という単位で見れば可哀想ではあるので、物語を特定の切り口から見せるだけだと感動はします。しかし本DLCをクリアし、全体で通して見たときに「彼らは何のためにこのような運命を辿らないといけなかったのか」ということを考えてしまいます。いまいちスッキリしないというか、落とし所が見当たらないのです。

FF15本編は割と好きな物語でしたが、本DLCをプレイした後だととてもではありませんが同じことは言えません。開発が頓挫したせいか知りませんが、あれだけ風呂敷を広げておきながら物語の掘り下げが中途半端過ぎてプレイヤーが蔑ろになっています。

この行き場のない感情を、この後の考察でなんとか落とし所を見つけたいと思います。

考察

気になったポイントを考察していきます。

彼らは何のためにこのような運命を辿らないといけなかったのか

個人的にはFF15最大の謎です。ここさえはっきりしてくれたら感想も変わったと思います。

そもそもルシス王国はクリスタルと光耀の指輪を六神から授かったことから始まります。このクリスタルに国王として選ばれたのがアーデンだったわけですが、弟ソムヌスがそれに嫉妬し誤って神凪を殺害、挙げ句にアーデンを神影島に封印し、ソムヌスが初代国王となります。

結果的にこの争いの元となったクリスタルですが、なぜ六神は人間にクリスタルを授けたのでしょうか。また、自分たちが渡したクリスタルにより争いが怒ったのにも関わらず、なぜ争いを鎮めようとしなかったのでしょうか。

これに対する答えのヒントは古代・神話時代に遡ります。

炎神イフリートは人間に「炎の知恵」を授けました。これにより人間の文明は著しい発展を遂げますが、その過程で人間は愚かな過ちを犯します。この過ちが炎神の逆鱗に触れ、炎神は人間を駆逐しようとしますが、他の六神たちはこれをやめさせようとします。これが後に語り継がれる魔大戦であり、人間は大幅に数が減ってしまいます。

炎神が人間に炎の知恵を「授けた」とき、他の六神は特に止めようとすることはなく、むしろ人間に無関心だった氷神シヴァは感銘を受けているようです。このことから六神は、神が人間の歴史に介入すること自体は問題ないとしていることが伺えます。

しかし、炎神が「人間を駆逐」しようとした時、他の六神はそれを止めようとしています。これは先の前提とは矛盾しています。本編でも水神リヴァイアサンが都で暴走した時、巨神タイタンが止めに入りました。このことから、人間の歴史に介入はしても良いが悪い影響を与えてはならないというのが六神の基本的な考え方だと思われます。ちなみにここまで対象を人間としていますが、これは雷神の啓示の際、ラムウがノクトを助けるためにベヒーモスを焼き払ったことから、六神は特に人間の肩を持っているのではないかと考えたためです。

人間の歴史に介入はしても良いが悪い影響を与えてはならないという大前提らしきものが有りながら、時々人間に激昂し炎神や水神のように暴れ回るといった事件を引き起こす六神。これまで六神がしてきたことを振り返ると、神というよりは人間に近い言動ばかりです。

ここで最初の疑問に立ち返ります。なぜ六神は人間にクリスタルを授けたのか、なぜ争いを鎮めようとしなかったのか。本編の物語やゲーム内での設定資料を確認する限り、それは神の風上にも置けない六神たちの気まぐれ以外に説明がつけられません。

神の位置付けが非常に曖昧なので、もっと設定として落とし込んで欲しいところです。

アーデンがシガイ化した原因

これまでの通説は、シガイを自身に取り込むことのできるアーデンは、ある日キャパシティの限界を迎えてシガイ化したというものでした。

しかし本DLCでは、エイラを殺害されたことにアーデンが絶望し、その反動でシガイ化しているような描写が有ります。

これは恐らく後者が事実で、前者は史実上の記録ではないかと思われます。公式でもアーデンは歴史から消し去られたルシス王家の人間と説明されており、ルシス王家に都合の悪いものは歴史から消し去っていると考えられます。

また、アーデンは通常のシガイと比較して戦闘能力や再生能力のポテンシャルが非常に高いです。この理由として考えられるのは、アーデンが神から授かった能力です。元々アーデンはその能力により、シガイ化を解除する事ができていました。その際にシガイ細胞を自身に取り込んでいたため、体内に大量のシガイ細胞を抱え込んでおり、自身がシガイ化した際に爆発的なシガイ能力(?)を得たと考えられます。

なぜアーデンは対象をシガイ化できるのか

本DLCの特徴でもある「対象のシガイ化」ですが、通常のシガイはこのようなことはできません。

なぜアーデンが「対象のシガイ化」をする事ができるのか、本編でも本DLCでも語られていません。実は過去のメディアインタビューで語られていました

ファミ通インタビュー記事

要約すると、完全に開発スタッフの気分です。恐らく原理も何も考えられていません。この記事での発言にはがっかりしました。

これ以上は考察する価値はありません。


他にもわからないことや考察したいことはあったのですが、ここまで考察したところであほらしくなってきました。開発陣もあまり深く考えずに作っていたためです。

設定としてしっかりと落とし込む事ができないのであれば、むやみやたらに風呂敷を広げたり、余計な設定を追加するものではありません。

謎に包まれているだけならまだマシだと思えるのですが、調べたり考察を重ねるほどに開発陣のボロが出てくるので、こんなことならエピソードアーデンは出して欲しくなかったです。

以上、DLCエピソードアーデンをクリアした上でのFF15考察でした。

コメントを残す