パッチ5.0から追加される新たなタンクロールジョブ「ガンブレイカー」が発表され、タンクをやってみたい!という方、多いのではないでしょうか。
今回から3回に渡り、タンクの極意と題してタンクロールの立ち回りを解説します。
まずは初級編として、IDへ行くタンクに求められる動きや知識を紹介します。
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タンクとは
MMORPGにおいて、タンクとは敵の攻撃を引き付けて耐える役割を指します。FF14においても同様で、ジョブの中ではナイト・戦士・暗黒騎士・ガンブレイカーが該当します。
ロールの特性上、PTの先陣を切る場面が非常に多く、タンクの立ち回りはコンテンツ攻略の進行に影響を与えやすいです。
基礎知識
ヘイト(敵視・敵対心)
MMORPG経験者には馴染みのある概念「ヘイト」ですが、タンクはこれを常に意識しなければなりません。ヘイトを稼ぐことで敵のターゲットを自分に向けることができます。
ヘイトは攻撃アクションや回復アクションを行うと発生します。タンクはこのヘイトにボーナスが発生するアクションを多く持っており、それらを駆使してヘイトを稼ぎます。ヘイトボーナスの有無はアクションの説明に記載があるので確認してみてください。
ヘイトは画面上で確認することができます。
1つはヘイトリストです。モンスターと戦っていると、次のようなリストが出てきます。
ここに表示されている敵が、自身にヘイト(敵対心)を持っているということです。
敵の名前の横のアイコンはヘイトの量を表しており、赤橙黄緑の色に変化します。ヘイトが1位の時に赤色となり、その他の色は1位からどれだけヘイトが低いかによって変わります。
もう1つのヘイト確認方法はヘイトゲージです。PTリストのジョブアイコン下にあります。
ヘイトゲージを確認すると、現在自分がターゲットしている敵が、PTメンバーにどれだけのヘイトを持っているかがわかります。ヘイト1位のプレイヤーはAと表記され、それ以外はヘイトが高い順に番号が表記されます。
ヘイトリストとは違って自分より低いヘイトの量を確認できるので、タンクをやる場合においては非常に便利です。
ヘイトゲージはヘイト1位との相対値なので、ゲージに余裕があると思っていても一気に追い抜かれることがあり得るため注意です。
バフ
バフとは強化効果を指します。自己強化や他者への強化、敵の自己強化など様々存在します。
タンクは敵からのダメージを軽減するバフを多く習得します。
複数の敵に囲まれた時や、ボスの強力な攻撃はバフを使った状態で受けましょう。
被ダメージが極端に大きい場面では、複数の防御バフを使用したほうがいいこともあるので腕の見せ所です。見極めの基準としては、次に防御バフを使いたい場面がいつ来るかです。バフのリキャストが戻るようであれば複数のバフを使っても良いし、後に来るより強力な攻撃に備えて強力なバフは温存するべき、といった判断を適切に行えるとイケメンタンクです。
コンテンツでの立ち回り
コンテンツによってPT編成が変わり、タンクの人数も変わるため、PT編成毎の立ち回りを解説します。
4人(Light Party)
4人編成のコンテンツはもっとも種類が多く、PTの基本とも呼べるでしょう。
タンク1名・DPS2名・ヒーラー1名の編成です。タンクは全ての敵の攻撃を引き受けます。
道中
中ボスやラスボスにたどり着くには、道中の雑魚を倒しながら進む必要があります。
敵は3体前後の集団でまとまっており、1体に気づかれると集団全体もこちらに気づきます。これをヘイトリストに載ると言います。自分のヘイトリストに載るのもそうですが、敵にもそれぞれのヘイトリストがあり、ここでは後者に載ることを指します。タンクは自分がヘイトリストに載った敵全てのヘイトを稼ぐ必要があります。
何故全ての敵のヘイトを稼ぐのか
タンクは先陣を切って敵の集団に切り込むわけですが、この時点で敵のヘイトリストに載っているのはタンクのみです。しかし、ヘイトが全く稼げていない状態ですので、このまま戦闘を続けるとDPSやヒーラーに敵のターゲットが向くことがあります。
理由は、敵のヘイトリストに載ったプレイヤー(タンク)に対し、DPSの範囲バフやヒーラーの回復を行うと、DPSやヒーラーも敵のヘイトリストに載るためです。バフやヒールでもヘイトは発生するので、タンクがしっかりヘイトを稼いでいないとターゲットが逸れます。
敵の集団に近づいたら
まずは遠隔攻撃で1体釣ります。その後、一緒に付いてきた敵が近づいたら、範囲攻撃でまとめてヘイトを稼ぎましょう。
ヘイトの稼ぎ方
ヘイトを稼ぐときはヘイトボーナスが発生する技を使いましょう。遠隔攻撃はシールドロブ・トマホーク・アンメンド、範囲攻撃はフラッシュ・オーバーパワー・アンリーシュにヘイトボーナスがあります。ジョブによっては他にもありますが、上記は最初に習得する遠隔・範囲でヘイトボーナスが発生する技です。
時間あたりのヘイト獲得量が多いのは、ヘイトコンボ>遠隔>範囲の順なので、敵の数や敵との距離に応じて使い分けましょう。
ボス戦
基本的にボスは1体ずつ現れます。
この場合、ヘイトコンボを使えばヘイトを効率よく稼ぐことができますが、コンボの1段目にはヘイトボーナスがありません。さらに、コンボを始めるためにボスへ近づく途中で感知されてしまい、ヘイトがない状態で戦闘が始まることになります。これではヘイトコンボが入るまでボスのターゲットがいろんな人に逸れる原因になってしまいます。
そのため、最初はヘイトボーナスが発生する遠隔攻撃で戦闘を開始しましょう。ボスのターゲットが逸れ難くなります。
8人(Full Party)
一部のIDや蛮神討滅戦など、エンドコンテンツの多くは8人編成となっています。
タンク2名・DPS4名・ヒーラー2名の編成です。
2名のタンクの役割
タンクは基本的にメインタンク(MT)・サブタンク(ST・OT)の役割を分担します。
主に敵のターゲットを引き付けるのはMTの役割となり、STはそのサポートに回ります。
メインタンク(MT)
サブタンクの項で後述する特殊な条件下以外では、ボスや雑魚のターゲットを引きつけます。STとターゲットを交代する際は、ロールアクションのシャークをSTに使用するとスムーズに交代が出来ます。
サブタンク(ST・OT)
基本的にはDPSやヒーラーと一緒にボスを攻撃します。
MTが敵の攻撃を受けきれなくなるときにターゲットを交代し、代わりに敵の攻撃を引き受ける役割を担うことが多いです。コンテンツによって異なりますが、例えばMTにデバフが付与されたり、追加で敵が出現した時にSTがターゲットを引き付けることになります。ロールアクションの挑発を使うと、MTのヘイト+1までヘイトを稼ぐことができます。
STとして立ち回る場合は、MTからターゲットを奪わないよう攻撃スタンスを使用します。防御スタンスはターゲットの交代や大ダメージを受けるときだけにしましょう。また、ヘイトコンボ以外のコンボルートを習得しているレベル帯では、ヘイトコンボは控えましょう。
24人(Alliance)
クリスタルタワーやイヴァリースでは、8人×3Allianceの合計24人編成となります。
8人1組の編成で、その1組をAllienceと呼びます。AllianceはA・B・Cの3Allianceからなり、Alliance毎に役割を分ける場面が多くあります。
1Allianceの内訳は、タンク1名・DPS5名・ヒーラー2名の編成です。
Alliance B
24人編成ではコンテンツ突入時、スタート地点での立ち位置が向かって左側からA・B・Cとなっています。ボス戦では追加で出現するモンスターがボスの両サイドに沸くことが多いため、それらの処理をA・Cが行い、ボスをBのタンクが引き付けるのがセオリーとなっています。
ボスは定期的に強力な攻撃を放ちます。また、他のAllianceメンバーのヘイトを確認する手段が無いため、Bタンクは防御スタンスを維持してターゲットを逸らさないようにしましょう。
Alliance A・C
ボスエリアの西に出現する雑魚をAタンク、東に出現する雑魚をCタンクがターゲットをとります。
ボス戦中はギミックにより、Bタンクがボスを引き受けることができなくなる場面があるので、A・Cのタンクは適宜挑発を行い、代わりにターゲットを引き受けましょう。
Full Party時と同様、敵のターゲットを持たない場面では攻撃スタンスを使用し、ヘイトコンボは控えましょう。
以上、タンクの基礎知識とコンテンツ(人数編成)毎の立ち回りでした。